沢登り: 2006年9月アーカイブ

先日の赤岳に味をしめたのか、8才のゆうきが今度は沢に行きたいと言うので、簡単そうな源治郎沢へ。息子と沢に行くのは2年前の夏以来だ。
息子の足のサイズは20.0cm。相変わらず足に合う沢シューズがないので、運動靴の上に大人用のお古の靴下を履かせた「簡易沢シューズ」作戦。女性用のが履けるようになるまであともう少しのガマン。

早朝から入渓する予定だったが自治会の大掃除があり、結局9:00に自宅出発、戸沢出合の駐車場に10:00。バーベキュー客で賑わっていた。入渓したのは10:30。遡行時間を5時間と多めに見た場合、決行できるぎりぎりの時間か。

水無川本谷入渓点の広場から一瞬、書策新道に入ると、なんと!源治郎沢への道標があった。

堰堤を2つ越えて遡行開始。子供心をくすぐる小滝が連続している。大人は腰下しか濡れないが、120cmの子供には十分なシャワークライム。

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<F1手前の小滝にて>

念のためほとんどの滝でロープを出すが、基本的には安定感ある登りで、2年前からの成長を実感。

10m大滝は、登りたい衝動に駆られるものの、落ちても息子は助けてくれないので、当然巻きにかかる。大滝の後は、程なく二俣に到着、休憩(12:00)。げ、コースタイムの2倍かかっている・・

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<10m大滝にて>


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<二俣にて>

二俣を出発して1つめの滝を越えたところで、シニア世代のソロの人に追いつかれる。
前進血まみれになっている。聞けば、本谷に入る予定だったが、間違えて源治郎に迷い込んでしまったらしい。大滝で4m程落ちて、足と胸を怪我したとのこと。
自称「沢のベテラン」とのことだったが、ルートファインディングも足元も覚束なく、ヘルメットもシュリンゲも無し。それ以前にベテランだったら怪我した時点で降りるだろ、普通・・

いわゆる入山前遭難のオジサン、いずれにしても放っておけないので、先に歩いてもらい、後ろからついて行くことにするが、これが失敗だった。頭大の落石を落とされて、親子で凍り付くハメに・・

少し距離を置きつつ高度を稼ぐ。ゆうきも慣れてきたせいか登攀スピードが上がってきた。
ほどなく水が涸れ、長方形のチムニー滝を数本越えると、最大の難所。8m CS滝。
左にシュリンゲがぶら下がっているが、とても子連れで越えられるはずもなく、チョックストーンは岩が挟まって抜けられなくなっているんだよ、とだけ教え、巻く。

先ほどのシニアも無謀にも直登しようとしていたが、なんとか諭して巻いてくれた。

CS滝を越えたらあとは特に難所もなく、笹の斜面になる。写真の通り一般登山道と見まがうほど踏み跡がしっかりしているので、迷うことなく源治郎尾根の岩場までたどり着ける(15:00)。


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<ツメの笹斜面>


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<源治郎尾根の岩場>

源治郎尾根の岩場は、一般道の喧噪を離れて昼寝するのにもってこいの場所である。
3分ほどで大倉尾根の登山道に飛び出す。

少し下った花立山荘で、ご褒美にカップラーメンとかき氷を与え、15:30下山開始。
子供一般なのか、息子が特別なのか下りが遅いのが難点。
歩きながら話すことが出来ないようで、話しかけると一々立ち止まって答える始末・・・まぁ時間的には予定通りで、戸沢出合に帰還したのは17:00。

次は2年前に行った葛葉川本谷に行きたいとのこと。

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