アルパインクライミング: 2005年1月アーカイブ

この週末は、若さんと2人で会の新人冬山合宿にパラサイト(寄生)して、南沢小滝&中山尾根に行く予定でした。しかし両日ともに雪の予報・・・

コースタイム
1日目
やまのこ村7:20 - 南沢大滝&小滝取り付き9:00
 9:30~11:00 南沢小滝でアイス南沢大滝&小滝取り付き12:00 - 行者小屋13:30
2日目
行者小屋8:15 - 南沢大滝&小滝取り付き10:15
南沢大滝&小滝取り付き10:15 - やまのこ村11:45

前日のうちにやまのこ村駐車場に入って仮眠、起きると雪がちらついているが、特に問題になるほどではなく、駐車場代2000円を払って美濃戸を出発。

1日目:南沢小滝
南沢大滝&小滝への分岐からすぐの広場から見える小滝には誰も取り付いてない。広場にはもう1パーティいたが、大滝か小滝かで迷っている様子。僕たちは迷わず小滝に向かう。小滝は事前の情報通り、ばっちり氷結していて、3本くらいはロープが張れそう。
滝は向かって左にいくにつれ、傾斜が急になっており、中央で70度、左端で85度くらい。今回はバーチカルの練習がしたかったので小滝の右岸の灌木に支点を取り、中央も登れるよう落ち口に振られ止めのスクリューをセットしてトップロープを張りました。

まずは中央の氷が柔らかく傾斜も比較的緩いルートの1mほど左にある氷柱に挑戦。今シーズン最初のアイスでしたので慎重に行きましたが、ここは固くてバイルがなかなか決まらず、思ったより大変でした。若さんも苦戦、5・6テンしながらも根性で抜けていました。1本登る2人ともすっかり感覚を取り戻し、比較的サクサクと登れるようになりました。徐々に斜度を上げるために左に移動して行き、最後には再左の5mほどのバーチカルも何とかいけるようになりました。
僕は今回コツがつかめたので少しステップアップを実感でき、次の課題も見つかったこともあって、十分満足しました。
この日は僕たちも含めて3パーティー、9人でした。

その後、大滝を見に行ったところ、京都の1パーティが中央ラインから登っていました。両脇はまだ氷結が甘く、チョロチョロと水が流れていました。ここをリードできることを次の目標にすることにしました。

テント生活
行者小屋へ着くと、新人冬山のメンバー(Lおの、ふじた、みずむら、もりした)も少し前に到着した様子。予報が悪かったせいか、テントは自分たちのエスパースジャンボを入れてたった4張だけでした。

早速宴会&夕食の準備。僕持参の新人冬山合宿恒例(?)の生樽ビールサーバーで乾杯。今回もみんなから酒が出るわ出るわ。訓練とはいえ、もっと軽量化しましょうね・・・夕食はおのさんの特製キムチ鍋。材料は豚肉、白菜、干し椎茸、春雨、ネギ、キムチの素だったかな?不思議に赤くないのですが、とてもおいしかったです。宴会も盛り上がり、20:30就寝。

夜3:00頃、右手が冷たくて目が覚めたので、あたりを探ってみると、積もった雪が点との周囲を埋めていました。そういえば少し息も苦しく、どうやら酸欠気味のよう。除雪に出ようとシュラフから出ると、既におのさんとふじたさんが除雪のためにテントの外に出てくれるところでした。2人が除雪してくれたおかげで、酸欠も回復し、右半身も雪に接触することなく、残りの夜を快適に眠れました。多謝。

朝の食当はふじたさん。菜の花、生椎茸、乾燥鶏肉、ネギ、(もっと材料入っていたかも・・・)のスペシャル雑炊であっという間に全部なくなりました。菜の花がいい香りでした。

2日目:退却
外は予想以上の積雪で、50~60cmは積もっていました。前日新人冬山パーティリーダのおのさんとの打ち合わせで、車を掘り起こさなくてはならないので、遅くても13:00には美濃戸に合流するということにしました。ですのでルートはあきらめ、前日と同じ南沢小滝でアイスの練習をすることにし、そのまま美濃戸へ。(新人冬山パーティは、中山乗越~赤岳鉱泉経由で美濃戸。)

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<16日現在の赤岳の雪の様子>

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<今回のゴーリキメンバー。みんな驚きのボッカ力、すごいっす。>

出発して30分。まだ行者小屋したの広場で腰から胸までのラッセルをしていました。この時点で南沢小滝すら遠のきました・・・樹林帯に入ると膝くらいのラッセルになりましたが、所々吹きだまりがあり、雪は比較的軽かったものの、かなり消耗。昨日途中の登山道脇にテントを張っていたパーティがいたのですが、そのパーティも行者小屋にすら行くことなく撤退したようで、途中からトレースがついていました。そのパーティもかなり苦労の跡が見られ、胸までのラッセルの後が200m程続いていました。正直助かりましたが、それも束の間、10分ほどで休憩しているところに追いついてしまいました。その後は再び僕たち2人でラッセル。(結局そのパーティは美濃戸まで追いついてきてはくれませんでした・・)

南沢大滝の取り付きまで下りるのに2時間かかりましたので、美濃戸までは同じくらいの時間がかかると見込んで・・・残念ながらアイスはできませんでした。(当然この日は誰も入っていません。)

もしかしたら、この天気でも南沢大滝に入る殊勝なパーティがいてトレースつけていてくれるかなという微かな望みも絶たれ、再び若さんと交代でラッセルラッセル。雪は重くなったものの、膝くらいになったので、南沢大滝取り付きから1時間半ほどでやまのこ村に戻ってくることができました。(11:45)

やまのこ村では、既に新人冬山のパーティ4人が先に到着していて、おのさんのカルディナを掘り出している最中でした。その時点で僕のレガシィはまだ雪だるま状態・・

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<クルマを掘り出す楽しい作業・・・>

1時間弱で掘り出し、やまのこ村でお茶して、美濃戸口までの林道を華麗なテールスライドを交えながら(ただ滑っているだけ?)下りて帰路につきました。

いつもの原村ペンションの「もみの湯」で汗を流し、小淵沢ICのすぐそばの「松木坂」でほうとうを食べて帰りました。
(小淵沢ICへの道沿いにある、相模御用達?の「カントリーキッチン」は休み(?)でした。)

中山尾根はぜひリベンジしたいです。

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プロフィール

  • 神奈川県・広沢寺の岩場から約10分の所に住む、関西系O型39歳。
  • バリエーションを志し、相模ACの門を叩く。1男1女パパで家族サービスとの両立が目下の悩み。

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