ども、フィラデルフィアからです。
みなさん山での電池、皆さん何使ってます?僕は春~秋は全ての電池を充電型の電池に統一しています。コスト、容量、使い勝手など、とりあえず要求条件をほぼ満足してくれていると思います。
ただし、メーカの説明不足だと思いますが、自己放電率が極端に高いので使う前に充電しないと空っぽということもあり得るので要注意です。
またアルカリのように徐々に電圧が落ちるのではなく、容量末期までほぼ1.2Vという放電電圧を保ち、その後急激に電圧降下するので、それなりの注意が必要です。
冬はリチウム電池で決まりと言われてます。コストを度外視すれば・・
単三電池で1本300~400円前後というコストはなかなか受け入れ難いものがあります。それでも低温でのすばらしい放電特性(室温の約40%の性能を維持)、重量が軽く、自然放電がほとんど無いなど山用途には本当に理想的です。あと願わくば単4型を発売して欲しいですね・・・
(昨年末にパッケージ&容量変更があり、近所のDIY店では旧パッケージ品が市価の半額程度で売られています。)
ところで最近はデジカメ普及の影響でニッケルマンガン電池という種類のものが出ています。これは乱暴にいえば、アルカリ電池の電極である、二酸化マンガンを、ニッケル水素電池の電極材料であるオキシ水酸化ニッケルをと入れ替えたものです。(もちろんそれだけではないんですが・・) デジカメなどの大電流で長持ちする特性になっています。
・ 東芝 GigaEnergy
・ パナソニック オキシライド乾電池
最近、ニッケルマンガン電池系で「アルカリ電池に代わる40年ぶりの新電池」という誇大広告で「オキシライド乾電池」というのが、売られていますが、初期電圧が高い&内部抵抗の低いことを考え合わせると「汎用電池」と言い切るにはちょっと問題あるような気がするのですが・・・>松下電池さん?
(GigaEnergyのように「デジカメ専用」と言っておいて、あとは自己責任で使ってちょーだいと言う方がユーザーから見るとすっきりします。)
さて本題なんですが、このニッケルマンガン電池、低温では使えるのでしょうか?一般的にアルカリ電池の低温特性は最悪(室温比1/20)で問題外ですが、ニッケル水素は室温比約30%で、リチウム電池の40%と比較してもまずまずの低温特性を持っているようです。(室温との比だけで言えば、ニッケルカドミウム(NiCd)が最高なんですが、もともと室温での容量自体が小さいので、最近大容量化が著しいニッケル水素の方がかけ算すると勝つんですよね。)
で、当のニッケルマンガン電池はこれらのハーフのような電池なのですが、低温での起電力降下はどちらに近いんでしょうね。
僕も一応理系の端くれなので、こんどリチウム電池、アルカリ電池、ニッケルマンガン電池、充電型のニッケル水素電池あたりを冷凍庫(-18℃)に入れて放電特性でも測ってみようかな・・
回路的にもたぶんリチウム電池が使えればニッケルマンガン電池も使えると思います。
最後に電池の一般的な基礎知識についてわかりやすく書かれたサイトを紹介しておきます。
・ ニッケル水素電池のすすめ(前編)
・ ニッケル水素電池のすすめ(後編)
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