訓練山行の最近のブログ記事

今年も雪訓の季節がやってきました。今回は総勢18人の参加。こんなに多いのは久しぶりです。

18人を4班に分けて、中堅が各班の講師、ベテランがサポートという体制です。
僕はそのうちの1つの班の講師をつとめました。サポートはしずこさんです。もう、大船に乗った気分です。
さらに、うちの班には新人のおきつくんが入っています。鍛えがいがありそう(笑)。

 

前日23時に谷川ロープウェイの駐車場入り。

既にほとんどのメンバーが揃っていて大宴会中。プレミアムモルツ3L分を差し入れるものの、あっという間に消費。1:30就寝。

 

5:30起床。昨日の酒が残りまくり。ぼんやりした頭で朝飯をかきこみ、急いで準備。
げ、ピッケル忘れた・・・訓練じゃなければ敗退だね。深く反省・・・

 

始発に乗って天神平へ。ロープウェイ駅を出て右手が谷川岳方面。
その途中にあるだだっ広い急斜面が今日の目的地。

 

目の前の雪壁50度くらい?をキックステップで登る。朝一にはなかなか堪えるが、訓練なので巻かずに厳しく行きます。

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<頑張れ期待の新人>

 

アイゼン無しのつぼ足歩行のあと、ピッケルでの滑落停止。

場所を上部に変えて、スタンディングアックスビレイと肩がらみ&腰がらみビレイ。

スノーボラードを作ったりと色々と遊びました。

例年、スタンディングアックスビレイは、アックスをセットしたまた全員が交代で練習していたんですが、これに疑問を感じていたので、今年は一からアックスをセットするところから練習しました。自分できっちりできないと、訓練の意味ないですもんね。

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<スノーボラードで腰がらみビレイです>

 

確実な支点が取れないことも多いので、流しながら止めます。 

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<うっひょ~、みんな先を切って滑落者になりたがります>

 

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<5年ぶりに参加のベテランクライマー、しずこさん>

 

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<隣のはせがわ班も、腰がらみビレイの練習中>

 

スノーバーやデッドマンの支点取り、これらがない場合を想定しての「手元にあるモノ」での支点取りの練習をしたあと、しずこさんの提案で実践演習。

コンテで登っていたところ、危ない箇所でフォローの人間がスタカットを希望した場合に、即座にスタンディングアックスビレイに切り替える練習。皆なかなか手こずりますが、一人称での練習は身に付き方が違います。

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<コンテからスタカットの切り替え練習>

 

12時には一通りの練習が終わったので、天神尾根に上がって昼食休憩です。
谷川や白毛門など360度の展望です。

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<この季節にこんな快晴の谷川岳が拝めるなんて、夢のようです>


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<天神尾根の稜線に上がってまったり昼食>


昼食後は、リフト乗り場付近の雪原にて、ビーコン探しの練習です。

毎年やっていますが、なかなか難しいです。

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<双耳峰をバックに>

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<ビーコン探し大会>

 

早く終わった長谷川班は、なんと朝日新聞の取材を受けているではないですか!!

こんな記事で笑ってしまいましたが・・・

 

他の班の下山を待って、全員で記念撮影して解散しました。

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<全員で記念撮影>

たった半日の訓練でしたが、なかなか充実しました。

 

総合リーダのえびすさん、とりまとめお疲れさまでした。

 

 

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ボクが所属している相模アルパインクラブでは、冬山に入るための条件として、男25kg、女20kg以上を担いで小田急鶴巻温泉駅(標高18m)から大山山頂(1252m)までの、累積標高差約2600m、水平距離13.5kmを歩くことになっています。

毎年山頂直下では意識もうろうとなっちゃう、とっても辛い山行ですが、身体を冬山モードの切り替えるにはちょうど良いイベントになっています。

今年は息子のゆうきも連れて行きました。

朝8時前、鶴巻温泉駅のトイレ前に集合。50kgまで計れるバネばかり(ボクの個人装備)で、全員のザックの計量です。

例年体調不良等で、軽めの方が何人かいるのですが、今回は全員が規定以上の重さをボッカ。ボクも計量では25kgジャスト、1kgのバネばかりを加えて26kg程度の荷物でスタート。

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<小田急線鶴巻温泉駅での計量シーン>

 

8:15出発。

善波峠までの約30分が最初の核心部。歩き出しで身体が慣れないので、滝のような汗。荷物の軽いゆうきだけがハイテンション。9:05善波峠着。

ほぼ空身に近いハイカー集団と抜きつ抜かれつ、10:20高取山着。すれ違う人のヒソヒソ声が聞こえる。巨大なザックに荷物をパンパンに詰めた集団がハイキングコースを黙々と歩く姿は、やっぱ異様に映るよね。

11:20中間地点の蓑毛越着。

実は毎回ここまでのタイムを計っていて、その年の自分のバロメータとしてます。今回は3時間5分。今までの最高タイムだったですが、今年も目標だった3時間を切ることはできませんでした。かなり悔しいですが、歳を重ねているのに、タイム自体は縮まっているので、まぁ良しとするしかないか・・・

来年こそはサブスリー!

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<蓑毛越えにて>

 

蓑毛越えで昼食休憩。滝のような汗が風で冷やされて寒い。1時間ほど後続を待つが全員は来なさそうなので、12:10出発。

これからの600mの登りが本当の核心部。これから山頂までは急登が続く。どんどん足取りが重くなるのが分かる。毎年足がつる人続出。

自分もその一人で、1年に1日、この日だけ、足がつります。

最後はヘロヘロの牛歩になりながらも、とりあえずトップ集団で13:30大山山頂着。なんとか30代のメンツを死守・・・。

でもベテラン会員のみなさんは、40~60代にもかかわらず、ほぼ全員がトップから30分以内のにゴール。さすが!

新人の皆さんもベテランに負けないよう、冬山に向けてトレーニングを重ねて欲しいです。

 

山頂はあいにくの小雨で、全身汗だくになっているため、とっても寒かったです。そんな状況をちゃんと予想してくれているえびすさんがキノコ汁を作ってくれました!冷えた身体には本当においしかったです。

こういうところまで気が回る人って、本当に尊敬でう。(自分には絶対にできないもんね・・・)

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<超豪華キノコ汁>

 

約1時間半遅れで最後尾が到着。キノコ汁で暖まって全員で記念撮影!

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<全員で記念撮影>

 

今回のボッカで、冬に向け一気に気合いが入ってきました。

ゆうきも、2週連続だったせいか、スタスタ歩けました。

 

フルサイズの写真のダウンロードはこちらです。
(2008/12/12までの限定公開です。)

 

終了後は、伊勢原駅南口の「さくら水産」で懇親会。
来年のアルパインクライミングの計画などで盛り上がりました。

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会の雪上訓練で天神平に行ってきました。参加者は13名。4台に分乗して土合へ。僕の車はロープウェイ駅6F、残りの3台は土合駅。

5:45 起床。起きてみるとあいにくの雨で、気温も高め。もしかしたらロープウェイ山頂も雨か・・と思った瞬間、一気に気持ちが萎えてしまう。隣のパーティーは「こんな天気じゃ無理だなぁ」と7:00頃から宴会。リーダー判断でまずは山頂へは行くということに決定。
7:30 ネガティブ思考をぬぐいきれぬまま、新しく掛け変わったロープウェイで山頂に行ってみると、積雪は30cm、雪も湿っているがみぞれではなく十分雪訓出来る状  態で、ほっと一安心。山頂駅を降りて右手の急斜面へ。

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雪訓シーズンということもあり、斜面には10パーティいるほどの大盛況ぶり。

 

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我々は早めに出たので、先行者利益で比較的良い雪面を確保できたので、落ち着いて出来ましたが、パーティによっては場所が取れず難民状態になったパーティもあったようです。

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我々は、雪面登下降(アイゼン有り/無し)、滑落停止、スタンディングアックスビレイ、雪面での支点取り、ビーコン操作などを復習。また自主トレとして、ラッセルや草付きへのバイルの打ち込みなども。久々の雪まみれを楽しみながら心地よい疲労感を残して終了。13:30下山。

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帰りは湯桧曽温泉街の中にある岳連の御用達のソバ屋でマイタケ天ぷらそばを食べて帰りました。

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僕の所属山岳会では、雪山へ入る者は、11月に行われるボッカトレと12月の雪上訓練への参加が必須である。ボッカトレは男25kg、女20kgを背負って、標高約50mの小田急鶴巻温泉駅から、大山山頂(1252m)まで歩くというものです。

8:00に鶴巻温泉集合。各自ポリタンクやペットボトルに水を入れてバネばかりで計量。リハビリ組や故障組は少し軽め、気合い入り組は重めと、各自の状況に応じてに調整する。僕は左膝が心配だったので1kg減らして24kgで調整。駅前交番のお巡りさんが、遠目から怪訝そうにこちらを覗っているが、我々はお構いなし。

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8:30出発。以前の記事の書いたようにストックを購入したが、これを使ったダブルストックでの初めての山行。かなり足の負担は軽くなる一方、当たり前と言えばそれまでなのだが、登りを手で補助するので腕と肩が疲れる。今日は元々雨の予報。予報通りポツポツしているが、樹林帯なので、ほとんど濡れることはない。みんなで冬に行きたいルートなどを、クチャクチャとお喋りしながら、12:00蓑毛越え着。20分ほどの大休止で昼食をとっているうちに雨足が強くなってきた。「2002年に今の会に入って以来、カッパを出すのは初めてかもしれないな」と思いつつ、10年ほど前に一ノ倉沢出合で拾ったカッパを着て出発。

毎年のことだが、蓑毛越えから大山山頂までの1時間半がヤマ場。全員が無口になり、山頂手前の鳥居をくぐるまで、ほとんど無心で足を運ぶことになる。13:50山頂着。水を捨て身軽になる。

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軽快に下山のはずだったが右膝に痛みがある。どうやら左膝をかばうあまり、右に負担がかかったらしい。痛みはどんどんひどくなってきて段差の下降が辛い状態だったものの何とか下社まで到着。先に下まで降りていると思っていた、先行のみんなが待っていてくれたのに感謝。元気組は女坂、故障組はケーブルカーで下山。

登りが全く問題なかっただけに、右膝の故障はちょっとショックでしたが、まぁしょうがないですね。ゆっくり治しますー。

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オープン山行(会員募集のための体験クライミング)へ。
会員以外の参加者は、先日例会見学に来ていただいたTさんと、1年くらい前に例会見学に来ていただいたMさん。
二人ともクライミング経験者で、僕たちも特に教えることもなく「体験クライミング」というよりは、むしろ一緒にワイワイやったというところです。
10人集まった会員はアイゼントレがメイン。例年、僕も会のボッカ訓練の前の週にアイゼントレをすることにしています。11月にやるアイゼントレとボッカが、冬に向けた気合い込めの儀式となって、気持ちの切り替えに一役買っています。

アイゼン履いてガシガシ登れるところもそうそう無いので、午前中はシーズンはじめの足馴らしに来ていた人たちで非常に混んでいて、20本程度のロープがそうめん状態でした。

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<流しそうめんの図>

僕も痛めた左膝を保護するためのテーピングをしてのアイゼントレ。
広沢寺自体が久しぶりだったので、まずは一般中央をフラットシューズでリードして足馴らしをした後、アイゼンに履き替えて正面壁右端のショートルートをトップロープで2本、リードで1本、クラックルートをフォローで1本登りました。
この1週間の日常生活で膝に負担をかけない方法が体得出来てきたので、ムーブは制限されるものの、IV級のリード、V+のフォローは問題なくこなせました。

本当はあと数本もっと登りたかったんですが、まずは無理しないということで14時過ぎにはカメラマンモード。

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<安定感を増した初アイゼンのいとうさん>

 

会新人のいとうさんは初めてのアイゼントレででしたが、この夏、守さんに沢特訓を受けただけあって非常に安定したクライミング。7月に幕岩に行ったときとは別人のようでした。いとうさんの実質的指導者の守さんも、クラックルート(V+)のアイゼンリードなど絶好調です。
さぁ、冬はどこに行こうか・・

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<同じく初アイゼンの体験のTさん>


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<小ハングを人工でリードする体験のMさん>

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会山行で雪崩・ラッセルのトレーニングにタカマタギ(方面)へ。

前夜、上野22:23発の快速で高崎駅まで行き、ステーションビバーク。

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1日目
土樽に着くと、同じくタカマタギへ向かうパーティが駅舎内で準備をしていた。
小雨の降るなか、我々も駅前で簡単な開校式(?)を済ませて出発。

林道では広場を左に見遣り、右手の尾根を目指す。トレースもうっすらと付いている。林道が尾根を巻き込む手前で一休み。

今日はみやざきさんを先生に尾根の南斜面で弱層テストの練習。円柱テスト(従来の呼び方では「ハンドテスト」)とシャベルコンプレッションテストの2つをやりました。

円柱テストで言う1~5の不安定度合いの尺度が、シャベルコンプレッションテストでどれに対応するのかが今ひとつよくわからないものの、円柱テストでは見つけることが難しい浅い位置の弱層もわかること、実際の状況(斜面上を人が歩く)をより反映していることから、こちらの方が良さそうに思えました。

円柱テストの尺度で「2」の「おおむね安定」という判定だったので、尾根に乗り上げるべく急斜面をラッセル。先日の八ヶ岳ほどでは無かったですが、濡れザラメ化しつつある雪面のラッセルはなかなか手強く、4人ほどで交代してやっと尾根に乗り上げました。尾根筋はおおむねなだらかで地形もわかりやすいため、冬山の地図読みにはぴったりの良い地形でした。

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1050m近辺の小ピーク付近でゾンデを突いて積雪を確認。ピークの西面は傾斜が緩かったものの、3m以上の積雪が有ったので、ここに雪洞を掘ることに決定。2mほどの縦穴を掘り、横に掘り進むこと2時間半、11人使用の立派な雪洞ができあがりました。加えて厠も大人数に十分に対応できる立派なものを作成しました。

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雪洞掘りは大学時代の八甲田山での合宿以来なので17年ぶり。いろいろなノウハウは見事に忘れてしまっていました。着ているものは何もかもグッショリになってしまい、協力撥水スプレーをかけてこなかった事を後悔。また雪洞内では基本的にものは乾かないことをすっかり忘れていて、手袋と下着の替えを一組しかもってきてなかったのは、失敗でした。

夕食の準備の時間を利用して、宮崎さんに昼間の復習を兼ねた机上講習をしてもらい、シチュー組と鮭鍋組に分かれて食事&反省会。鮭鍋組はみやざきさんとえびなさんの激論で大いに盛り上がっていましたが、シチュー組はみんな疲れてしまい、早々に就寝。

2日目
5時起床。今日は、しいやさんを先生に、雪洞の近くで、埋没者捜索/搬出/埋没体験の予定。

まずはスカッフ・アンド・コール、ゾンデ棒(プローブ)の突き方、ビーコンの原理と捜索訓練、掘り出し方法、搬出方法、埋没者捜索から搬出までのシミュレーション、埋没体験と盛り沢山でした。
埋没体験は未経験のみのイベントということで、みずむらさん、かとうさん、僕の3人が深さ1m位の所に5~10分ほど埋められました。
暗くて全く身動きが取れないことは予想の範囲内でしたが、地上からのスカッフアンドコールでの呼びかけの声は、聴力検査のような小さな声でしか聞こえないことは身をもって経験しないとわからないことでした。
またゾンデで人様を突いたときのプニュプニュした感触も貴重な経験でした。

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2日目の訓練の要点は下記の通りです。



スカッフ・アンド・コール
ビーコンなどを持っていない場合の捜索法。一列に並び、出来るだけ雪をかき分け、コール後、耳を雪面に当てて、中からの声を聞く方法。
ゾンデの付き方:上下の間隔を開けてゾンデを握り、両腕を伸ばした状態で、重力に任せて鉛直に落とす。斜めに入れないことが重要。

1点ゾンデ
初動捜索で有効。全員が片肘間隔で並び「1点突いて、一歩前進」を繰り返す。

3点ゾンデ
遺体捜索に有効。両肘間隔で並び、30~40cmの間隔を開けるようにして、右前、左前、中央手前の3点を3角形を作るように突いて進む方法。
捜索は胸に付け、身体全体でビーコンの方向をゆっくりと動かして反応を見る。アンテナの両脇から電気力線は楕円状にでている事を理解し、これに沿って発信源近辺まで到達する。
近くなったらビーコンの向きを変えないように注意しながら、直交する2軸で反応の変化をみて、最も信号強度の高いエリアを絞り込む(十字法)。またアナログ、デジタルと言う違いは、ビーコンの本質を直接的に表してはいない。正確にはシングルアンテナやデュアルアンテナと言うべき。デュアルアンテナは、一定の角度を持った2つのアンテナの強度比から電気力線の方向や距離を計算して「デジタル」で表示しているものであって、今後はアナログ、デジタルという言い方はしないようにした方が良いという風潮だそうです。

掘り出し方法
搬送を楽にするために両脇を深くする。事故者を外気にさらさないように顔以外は雪を取り除かない。
搬出:ツェルトでくるんで、ヒューマンチェ-ン(手と手を取り合う方法、何回かに巻いたシュリンゲを介する方法)、立つ時と下ろす時は、一旦立て膝でワンクッション置く。

雪崩捜索
役割分担、安全な場所の確認、遺留品の確認、ビーコン・ゾンデでの捜索、掘り出し、テントなどの安全な場所への搬送。

訓練後、雪洞内で昼食を取り下山。ふじたさんがワカンを試してみたいということで、ふじたさんのみワカン、残りの10人はツボ足で下りましたが、ふじたさんの歩きを見て、改めてワカンの有効性を実感しました。

雪崩ラッセルトレということでしたが、雪崩については、会としてこれほどまできっちりやる会はあまり無いのではないかと思うほど充実していました。一方、大勢だったこともあって、ラッセルの方のトレーニングはあまり出来ませんでしたが、こちら実践でいくらでも自主トレ出来ますので良いでしょう。

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この週末は、若さんと2人で会の新人冬山合宿にパラサイト(寄生)して、南沢小滝&中山尾根に行く予定でした。しかし両日ともに雪の予報・・・

コースタイム
1日目
やまのこ村7:20 - 南沢大滝&小滝取り付き9:00
 9:30~11:00 南沢小滝でアイス南沢大滝&小滝取り付き12:00 - 行者小屋13:30
2日目
行者小屋8:15 - 南沢大滝&小滝取り付き10:15
南沢大滝&小滝取り付き10:15 - やまのこ村11:45

前日のうちにやまのこ村駐車場に入って仮眠、起きると雪がちらついているが、特に問題になるほどではなく、駐車場代2000円を払って美濃戸を出発。

1日目:南沢小滝
南沢大滝&小滝への分岐からすぐの広場から見える小滝には誰も取り付いてない。広場にはもう1パーティいたが、大滝か小滝かで迷っている様子。僕たちは迷わず小滝に向かう。小滝は事前の情報通り、ばっちり氷結していて、3本くらいはロープが張れそう。
滝は向かって左にいくにつれ、傾斜が急になっており、中央で70度、左端で85度くらい。今回はバーチカルの練習がしたかったので小滝の右岸の灌木に支点を取り、中央も登れるよう落ち口に振られ止めのスクリューをセットしてトップロープを張りました。

まずは中央の氷が柔らかく傾斜も比較的緩いルートの1mほど左にある氷柱に挑戦。今シーズン最初のアイスでしたので慎重に行きましたが、ここは固くてバイルがなかなか決まらず、思ったより大変でした。若さんも苦戦、5・6テンしながらも根性で抜けていました。1本登る2人ともすっかり感覚を取り戻し、比較的サクサクと登れるようになりました。徐々に斜度を上げるために左に移動して行き、最後には再左の5mほどのバーチカルも何とかいけるようになりました。
僕は今回コツがつかめたので少しステップアップを実感でき、次の課題も見つかったこともあって、十分満足しました。
この日は僕たちも含めて3パーティー、9人でした。

その後、大滝を見に行ったところ、京都の1パーティが中央ラインから登っていました。両脇はまだ氷結が甘く、チョロチョロと水が流れていました。ここをリードできることを次の目標にすることにしました。

テント生活
行者小屋へ着くと、新人冬山のメンバー(Lおの、ふじた、みずむら、もりした)も少し前に到着した様子。予報が悪かったせいか、テントは自分たちのエスパースジャンボを入れてたった4張だけでした。

早速宴会&夕食の準備。僕持参の新人冬山合宿恒例(?)の生樽ビールサーバーで乾杯。今回もみんなから酒が出るわ出るわ。訓練とはいえ、もっと軽量化しましょうね・・・夕食はおのさんの特製キムチ鍋。材料は豚肉、白菜、干し椎茸、春雨、ネギ、キムチの素だったかな?不思議に赤くないのですが、とてもおいしかったです。宴会も盛り上がり、20:30就寝。

夜3:00頃、右手が冷たくて目が覚めたので、あたりを探ってみると、積もった雪が点との周囲を埋めていました。そういえば少し息も苦しく、どうやら酸欠気味のよう。除雪に出ようとシュラフから出ると、既におのさんとふじたさんが除雪のためにテントの外に出てくれるところでした。2人が除雪してくれたおかげで、酸欠も回復し、右半身も雪に接触することなく、残りの夜を快適に眠れました。多謝。

朝の食当はふじたさん。菜の花、生椎茸、乾燥鶏肉、ネギ、(もっと材料入っていたかも・・・)のスペシャル雑炊であっという間に全部なくなりました。菜の花がいい香りでした。

2日目:退却
外は予想以上の積雪で、50~60cmは積もっていました。前日新人冬山パーティリーダのおのさんとの打ち合わせで、車を掘り起こさなくてはならないので、遅くても13:00には美濃戸に合流するということにしました。ですのでルートはあきらめ、前日と同じ南沢小滝でアイスの練習をすることにし、そのまま美濃戸へ。(新人冬山パーティは、中山乗越~赤岳鉱泉経由で美濃戸。)

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<16日現在の赤岳の雪の様子>

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<今回のゴーリキメンバー。みんな驚きのボッカ力、すごいっす。>

出発して30分。まだ行者小屋したの広場で腰から胸までのラッセルをしていました。この時点で南沢小滝すら遠のきました・・・樹林帯に入ると膝くらいのラッセルになりましたが、所々吹きだまりがあり、雪は比較的軽かったものの、かなり消耗。昨日途中の登山道脇にテントを張っていたパーティがいたのですが、そのパーティも行者小屋にすら行くことなく撤退したようで、途中からトレースがついていました。そのパーティもかなり苦労の跡が見られ、胸までのラッセルの後が200m程続いていました。正直助かりましたが、それも束の間、10分ほどで休憩しているところに追いついてしまいました。その後は再び僕たち2人でラッセル。(結局そのパーティは美濃戸まで追いついてきてはくれませんでした・・)

南沢大滝の取り付きまで下りるのに2時間かかりましたので、美濃戸までは同じくらいの時間がかかると見込んで・・・残念ながらアイスはできませんでした。(当然この日は誰も入っていません。)

もしかしたら、この天気でも南沢大滝に入る殊勝なパーティがいてトレースつけていてくれるかなという微かな望みも絶たれ、再び若さんと交代でラッセルラッセル。雪は重くなったものの、膝くらいになったので、南沢大滝取り付きから1時間半ほどでやまのこ村に戻ってくることができました。(11:45)

やまのこ村では、既に新人冬山のパーティ4人が先に到着していて、おのさんのカルディナを掘り出している最中でした。その時点で僕のレガシィはまだ雪だるま状態・・

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<クルマを掘り出す楽しい作業・・・>

1時間弱で掘り出し、やまのこ村でお茶して、美濃戸口までの林道を華麗なテールスライドを交えながら(ただ滑っているだけ?)下りて帰路につきました。

いつもの原村ペンションの「もみの湯」で汗を流し、小淵沢ICのすぐそばの「松木坂」でほうとうを食べて帰りました。
(小淵沢ICへの道沿いにある、相模御用達?の「カントリーキッチン」は休み(?)でした。)

中山尾根はぜひリベンジしたいです。

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会山行で谷川岳天神尾根に行きました。ボッカ訓練の記事にも書きましたが、雪山に入るためにはボッカと雪上トレーニングへの参加が必須となってます。

参加者は総勢22名。会山行と言えども、これだけの人数が集まる機会はあまりありません。普段の個人山行ではあまり一緒に行く機会のない皆さんとも交流が図れるので会山行は好きです。

前日はいつもの土合駅。僕たちは遅出組だったのですが、着いたらまだ宴会が続いていました。
翌日ロープウェイでスキー場まであがり、班分けを兼ねた軽いミーティングの後、天神尾根へ。
僕の班(L椎谷)は、歩き出してすぐの左側にあるブッシュの無い広い斜面で、歩行、滑落停止、制動確保の練習をしました。
その際にビレイヤー確保のための立木で取った支点の結び方も勉強になりました。メインロープの末端にエイトノットで輪を作り、立木に5回ほど巻き付け、輪に安全環付きカラビナを掛け、ビレイヤー側ロープにそのまま引っかけるだけというものです。回収も楽そうでした。

お次のビーコン探しでは、僕のビーコン(オルトボックスX1)が調子が悪いことがわかりました。このビーコンは遠い時にはアナログで大体の方向を示し、近くに来るとデジタルで距離が出るのですが、今回は至近距離なのに距離表示に精度が出ず、さらに時々デジタルが外れてアナログに戻るという意味不明の挙動を示してました。全く使えないわけでは無かったですが、今年同機種を買った若さんのビーコンとの差は歴然でした。来週の八つが終わったら家族サービスで一ヶ月ほど山に入れないのでカモシカに修理に出す予定です。

今回の雪上訓練は歩きにも重点をおくとのことで、天神尾根を少し往復。その後、ロープウェイ駅の近くで、プロープ(ゾンデ)の組み立てと突き方の練習の後、全員が1m程度の間隔で横並びになって雪面の雪を取り除き、大声でコール、雪中からの音に耳をすます、繰り返しながら前進する「スカッフ&コール」をやって椎谷班の練習は終了。今回も、復習だけでなく、毎年新しいことを教えてもらえるので非常に有意義ででした。

スタンディングアックスビレイとコンテの結束方法ができなかったので、来週末の赤岳主稜・阿弥陀北稜に向けて家で復習しておかなくては・・(八ヶ岳はきっと雪が無いのでスタンディングアックスビレイは使わないでしょうが。)

帰りは水上温泉街によって、ウワサの70円浴場「湯原共同湯」の跡地(?)に建った「ふれあい交流館」で汗を流し、またまたウワサのやぶそばで山菜せいろ(1500円)を食べて帰りました。

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うちの会では。冬山に行く条件として11月のボッカ訓練と12月の雪上トレーニングへの参加が必須になっています。ボッカ訓練としては、男25kg以上、女20kg以上を背負って、鶴巻温泉駅から大山山頂まで(コースタイム6時間程度)歩くことが義務となっています。
会山行としてのボッカ訓練は翌日の11/7なのですが、あいにく家族でスキーの予定が入っていたので、前日の11/6に振り替えの「自主トレ」をすることにしました。幸い同じような会員が多く、この日、鶴巻温泉駅には12人の「自主トレ」組が集まりました。

8:15出発。もりしたさん、せやさんとの3人で先頭集団を形成、1P目の善波峠までは楽勝でしたが、2Pで早くもへばり気味になり、高取山の手前で2人に先頭を譲ってしまうことになりました。今年はタイム的には昨年一昨年よりも格段に良くなっていましたが、公私ともに忙しかったため、根本的に運動不足気味なので足の筋肉が所々痙攣・・・立ち止まってストレッチをしながら、だましだまし歩きチェックポイントの蓑毛越に到着し、昼食タイム。30分ほどして後続組が到着したので会の備品のテントの破れなどのチェック・補修をして出発。もりしたさん、せやさんを前に見ながら黙々と歩くが、足の攣りが収まらない。立ち止まりつつ歩いていると、かとうさんと元会員のしみずさんにあっという間にぶっちぎられてしまった。もう65歳になられるというのに元気だ。自分は30歳も年下なのに・・激しく猛省。
海外出張から帰ってくるといつも英語を勉強しなきゃ・・といつも痛感しますが、今回のボッカも同じで、トレーニングの大切さを痛切に感じつつ、無事に大山山頂に到着。

おのさん、もりしたさん、ふじたさんと4人で伊勢原駅で軽く乾杯して帰宅。
体重を量ったらさすがに1kg痩せていました。

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プロフィール

  • 神奈川県・広沢寺の岩場から約10分の所に住む、関西系O型39歳。
  • バリエーションを志し、相模ACの門を叩く。1男1女パパで家族サービスとの両立が目下の悩み。

2014年7月

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