訓練山行: 2006年11月アーカイブ

 

僕の所属山岳会では、雪山へ入る者は、11月に行われるボッカトレと12月の雪上訓練への参加が必須である。ボッカトレは男25kg、女20kgを背負って、標高約50mの小田急鶴巻温泉駅から、大山山頂(1252m)まで歩くというものです。

8:00に鶴巻温泉集合。各自ポリタンクやペットボトルに水を入れてバネばかりで計量。リハビリ組や故障組は少し軽め、気合い入り組は重めと、各自の状況に応じてに調整する。僕は左膝が心配だったので1kg減らして24kgで調整。駅前交番のお巡りさんが、遠目から怪訝そうにこちらを覗っているが、我々はお構いなし。

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8:30出発。以前の記事の書いたようにストックを購入したが、これを使ったダブルストックでの初めての山行。かなり足の負担は軽くなる一方、当たり前と言えばそれまでなのだが、登りを手で補助するので腕と肩が疲れる。今日は元々雨の予報。予報通りポツポツしているが、樹林帯なので、ほとんど濡れることはない。みんなで冬に行きたいルートなどを、クチャクチャとお喋りしながら、12:00蓑毛越え着。20分ほどの大休止で昼食をとっているうちに雨足が強くなってきた。「2002年に今の会に入って以来、カッパを出すのは初めてかもしれないな」と思いつつ、10年ほど前に一ノ倉沢出合で拾ったカッパを着て出発。

毎年のことだが、蓑毛越えから大山山頂までの1時間半がヤマ場。全員が無口になり、山頂手前の鳥居をくぐるまで、ほとんど無心で足を運ぶことになる。13:50山頂着。水を捨て身軽になる。

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軽快に下山のはずだったが右膝に痛みがある。どうやら左膝をかばうあまり、右に負担がかかったらしい。痛みはどんどんひどくなってきて段差の下降が辛い状態だったものの何とか下社まで到着。先に下まで降りていると思っていた、先行のみんなが待っていてくれたのに感謝。元気組は女坂、故障組はケーブルカーで下山。

登りが全く問題なかっただけに、右膝の故障はちょっとショックでしたが、まぁしょうがないですね。ゆっくり治しますー。

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オープン山行(会員募集のための体験クライミング)へ。
会員以外の参加者は、先日例会見学に来ていただいたTさんと、1年くらい前に例会見学に来ていただいたMさん。
二人ともクライミング経験者で、僕たちも特に教えることもなく「体験クライミング」というよりは、むしろ一緒にワイワイやったというところです。
10人集まった会員はアイゼントレがメイン。例年、僕も会のボッカ訓練の前の週にアイゼントレをすることにしています。11月にやるアイゼントレとボッカが、冬に向けた気合い込めの儀式となって、気持ちの切り替えに一役買っています。

アイゼン履いてガシガシ登れるところもそうそう無いので、午前中はシーズンはじめの足馴らしに来ていた人たちで非常に混んでいて、20本程度のロープがそうめん状態でした。

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<流しそうめんの図>

僕も痛めた左膝を保護するためのテーピングをしてのアイゼントレ。
広沢寺自体が久しぶりだったので、まずは一般中央をフラットシューズでリードして足馴らしをした後、アイゼンに履き替えて正面壁右端のショートルートをトップロープで2本、リードで1本、クラックルートをフォローで1本登りました。
この1週間の日常生活で膝に負担をかけない方法が体得出来てきたので、ムーブは制限されるものの、IV級のリード、V+のフォローは問題なくこなせました。

本当はあと数本もっと登りたかったんですが、まずは無理しないということで14時過ぎにはカメラマンモード。

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<安定感を増した初アイゼンのいとうさん>

 

会新人のいとうさんは初めてのアイゼントレででしたが、この夏、守さんに沢特訓を受けただけあって非常に安定したクライミング。7月に幕岩に行ったときとは別人のようでした。いとうさんの実質的指導者の守さんも、クラックルート(V+)のアイゼンリードなど絶好調です。
さぁ、冬はどこに行こうか・・

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<同じく初アイゼンの体験のTさん>


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<小ハングを人工でリードする体験のMさん>

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