縦走・ピークハント: 2008年8月アーカイブ

昨日の様子では、コースタームの倍かかる計算。猿倉までのコースタイムが3時間(小屋の人は4時間はかかると言っていたが)なので、12時に着くためには6時間前の6:00には 出発しなければならない。 4:00起床。朝食はラーメンの予定だったが、ご飯が余ったので、またもやお茶漬け・・・

5:30には準備はできたが、足湯につからせてから出発(6:05)。

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<鑓温泉の足湯>

 

出発してから4時間はまたしても牛歩・・このままでは間に合わない。

息子も半べそで景色を楽しむ余裕もなさそうでちょっとかわいそう・・・

<大手原にて>

行程の2/3ほどきた中山沢を横切るあたりで1時間弱の特大昼食休憩。昼食は災害用非常食として家にストックしてあった賞味期限きれの「保存用即席乾燥餅(きなこ餅)」のはずでしたが、水で戻らず、やむなくクリームサンドで代用。(期限が切れると水を吸いにくくなるのかな・・)

 

休憩後、息子の歩くスピードを早くするターボ作戦開始。

十分に足を回復させた上で、「実はさぁ、速いペースでリズミカルに歩くと痛いのが直るよ」と話し、実践させると予想以上に効果があり、「ほんとだー!すごい不思議!」。自己暗示の効果も手伝って、今までの牛歩がウソのようにスイスイ(というか走るに近いスペードで)下りていく。結局行程の前半2/3で4時間かかったのが、後半の1/3では40分程度で下ってしまった。11:10猿倉着。

ビールとジュースで乾杯し、バスを待つ。

 

帰りはバスを途中下車して小日向の湯で汗を流しました。が、ココにはアブが大量発生していて、ネットがかけてある始末。でもネットの隙間からアブが入ってきて体じゅう刺されてしまいました。

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今回は息子もかなり疲れたようですが、またどこかに行きたいとのこと。「ヤマ歩きの極意」も身をもって体感したわけだし、捻挫が治ったらまたどこかに行こう!

 

後日談

捻挫は全治1ヶ月半。過去の錫杖での捻挫と同じ程度の症状でした・・・

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2:00起床。アルパインクライミングでもあるまいし、いささかクレージーな時間だが、昨日の歩きをみると、時間的に不安。 お茶漬けをかきこみ、北の空のペルセウス座流星群を眺めたりしつつ、3:35出発。白馬大池からの雷鳥坂は、だだっ広くて危険箇所はないので、明るくなるまでの30分間 、ヘッデンで十分歩ける。

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<雷鳥坂にて>

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<この時期は流れ星がてんこ盛り>

 

3時半に出発するパーティはさすがにいなくて、遙か遠くに2パーティのヘッデンがちらちらしているのみ。かなり風が強い。僕は涼しくて歩きやすいが、息子は寒いらしいので、雨具を着せる。

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<稜線一番乗り>

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<今日の行程は奥左の白馬鑓ヶ岳を下った鑓温泉まで>

 

ガレた稜線を30分ほどで、小蓮華山着(5:55)。崩壊が激しく、本当の山頂へは立ち入りを制限されていた。

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<小蓮華山頂>

 

冬の西風と雪で削られた東西に非対称な稜線をのんびり進む。というか、小蓮華以降は、ゆうきが「足の裏がじんじんして痛い」と、ブーたれているので、コースタイムの倍くらいのペースに落ち込んでしまう。

おいおい、このままじゃ着かないぞ・・・

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<こんな山行をできるのはあと何年かな・・>

 

ここでアクシデント発生。左足を捻挫してしまった。それもかなり強く・・

5年前の錫杖の帰りでも左足を捻挫したことがあり、当時の診断がII度の捻挫。今回も、そのときと同様、内出血と腫れを伴っている。まだ行程の半分も来ていないのになんてこったい・・

自慢にならないですけど、故障が多いせいか、テーピングはプロ級(?)なので、内返し捻挫用のスターアップとXサポート、フィギュアエイトを駆使して足首を固定。(スターアップとかっていうのは、テーピングの巻き方です。テーピングの巻き方はこちらのサイトが詳しいです。本ならこれがおすすめ。)

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<イワギキョウ>

 

親が頼りにならないと気づくやいなや、自分が何とかがんばらねばと思うのか、ややペースが上がり、三国境(6:55)から白馬岳山頂までの登りもがんばっている。

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<白馬岳への最後の登り>

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<白馬岳山頂にて>

 

白馬岳以降はゆうきはダメダメ状態。10分で下りられるルートに倍の時間がかかり閉口・・

白馬山荘で昼食休憩を取って、靴を脱がせて休ませる。

今日は村営頂上小屋のテン場で泊まって、翌日大雪渓を下山する案を提案するが、息子はどうしても鑓温泉に行きたいと言う。どうやら、10日の大雪渓での落石死亡事故が気になっているらしい。まぁしょうがないか・・

この後、杓子・鑓の行程も全く歩けず「痛い痛い」のオンパレード。実際には自分に甘えているだけであることはわかっているのだが、ここは一つ「親の背中」を見せるか・・というわけで、けが人の自分が、ゆうきの分(約8kg)をダブルザック。テーピングをしているとはいえ、捻挫した関節がパンパンに腫れているので、合計30kg弱のボッカは正直つらい。

頑張る親の姿を見て、普段甘やかされた息子も何かを感じ取ってくれると良いけれど・・・

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<へばる息子>

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<ダブルザックも捻挫も何のその!オヤジ。>

 

そんなこんなで何とか、鑓ヶ岳山頂に到着(12:10)。ここからが下りでさらに足裏が痛くなるので、ますますペースが落ちることが予想される。再び、今日は天狗小屋に泊まることを提案するが、息子はやはり鑓温泉まで頑張りたいというので、それならということで、出発(12:30)。

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<槍ヶ岳山頂にて>

 

案の定、ちょースローペース。谷沿いの風に乗って流れてくる鑓温泉の硫黄の香りをかぎながら、20~30分動いて5分休みをひたすら繰り返す。ゆっくり歩く方が疲れるんだけどなー、って言っても、もはや通じない。困ったもんだ・・

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 <休憩中に寝てしまう始末・・>

 

なんとかかんとか17:30に鑓温泉着。テントを張っていると途中で抜かされた親子連れ4人パーティ、2組の男女ペアパーティ、合計3パーティに「心配したよー」とねぎらいを受ける。まぁこの日の行動時間は14時間なので、疲れたよ・・・

ゆうきは足湯に直行させ、僕はソッコーで晩飯作り。晩飯の麻婆春雨を腹におさめ、風呂で暖まってテーピングをまき直し、長い一日が終わる。

ヘロヘロで1秒でも早く寝たいオヤジとカードゲームのUnoをせがむ息子とのコントラスト。テン場で遊ぶ元気が残っているなら、もっと昼間に頑張って歩け!とちょっとむっとして怒ってしまった。反省。

20:00就寝・・

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この夏の最大イベント、長男ゆうきとの白馬の縦走の日がやってきた。

さわやか信州号で新宿から栂池高原へ。予定より1時間早く栂池高原着(6:00)。 ゴンドラの始発は7:00だが時間になっても動かない。どうやら部品交換をしているとのこと。そんなもん、営業時間内にやれちゅうの、言いたかったが、息子の前なので自重。

結局1時間遅れで自然園着。8:30出発。

樹林帯はムシムシしてブヨ類が多くて閉口するが、森林限界を超える1時間のガマン。ゆうきはハイテンション。

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<まだ元気な長男>

さわやか信州号で一緒になったご夫婦の話によると、前の週は雷続きだったよう。

今週は打って変わって良い天気。

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<天狗原にて>

 

雪渓を歩くのは息子にとって初めての経験。この日の前日、白馬大雪渓で落石による死亡事故が出たばかりなので、珍しく神妙に親のアドバイスを聞いている。

足を置く位置や上方に注意することなど、基本だけ教えてゴー。

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<初めての雪渓>

 

白馬乗鞍の巨岩帯では、身長のない長男は、かなり苦戦している様子。バテてます。

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<白馬乗鞍からの下り 白馬大池をバックに>

 

巨岩帯で気力が萎えたゆうきは、極端にペースが落ち、13:00大池着。

親の気持的には今日中に白馬頂上小屋まで行きたかったが、初日から無理は禁物と判断し、白馬大池で幕とする。

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<白馬大池にて>

 

今回はラグジュアリー系の山行を目指したので、2人なのにテントはモンベルの4人用。初日の夕食は焼き肉、それも下界ですら滅多に食べられない霜降り和牛。

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<ン千円の超高級和牛なのだ>

 

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<パパは焼き肉よりコレ!>

 

食事の支度の待ち時間で、足をアイシングするために白馬大池に行く。水遊びの好きな息子は大喜び。

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<大池にて>

 

冬山での停滞用装備「Uno!」が今回は大活躍。最近はうかつにも頭脳プレーでゆうきに負けてしまうこともしばしば・・・

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北アルプスデビューの初日はまずまずの成功。19:00就寝。

2日目に続く。

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今から、さわやか信州号で、白馬に向かいます。ゆうき(長男)の北アルプスデビュー。

僕が初めて北アを歩いたのは16才の夏、やはり白馬でした。もう22年前・・・
ペルセウス座流星群の時期で流れ星が綺麗だったのが印象に残ってます。

今回は、当時と全く同じルートをたどり、行程に余裕もあるので、あの頃の思い出もトレースしつつ、のんびりと歩いて来ようかなと思ってます。

記録は夏休みの日記がてら、ゆうきにつけさせる予定。

 <行きの小田急ロマンスカーの車内で>

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待ちに待った夏休み!

今日は札幌で1日フリーなので、札幌駅からのバス往復と日帰り入浴がセットになった割引チケットを購入して、定山渓で遊んでしてきました。

 

温泉街を抜けて二見吊り橋へ。ここから見た通称カッパ淵。カッパがいるという伝説が・・

落ちたらカッパに連れて行かれそうで、左岸をへつるのはちょっと難しいかなぁ。

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でも反射的に巻いて淵まで降りてしまいました・・

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反射的行動が続きますが、定山渓の裏山の朝日岳にハイキングに行ってしまいました。

「熊出没注意」の看板、おみやげ屋さんではよく見ますが、リアルなのは初めて。やっぱりホンマもんは違います。道中至る所に立ってて、ちょっとビビリましたが、登りたい衝動を抑えられず、さっさと歩いてきました。

【コースタイム】 岩戸公園登山口(14:50) ~ 山頂 (15:25-15:30) ~ 岩戸公園登山口(16:00)

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下の写真ではちょっとわかりませんが、関東とはずいぶん植生がちがってます。フキやイタドリが、えらく巨大(4倍くらい!)なのと、白樺の白さが印象的でした。トノサマバッタやカマドウマ、カミキリムシ、コオロギなど、関東ではいつの間にか余り見なくなってしまった昆虫もたくさんいました。

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あっという間に山頂、記念撮影。おいおい、何だよそのカッコはよー、とのツッコミ必須ですが・・・

(仕事用の革靴は底がツルツルなので、結構すべって怖かったです。)

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下山後は、一番古い温泉旅館である「鹿の湯」で汗を流しました。豊平川の流れを見ながらの半露天風呂が特によかったです。

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最後に日本最古の水力発電所がある「白糸の滝」で涼んで来ました。いや~冷やっこいす。

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近場でしたがリフレッシュできました。  明日の飛行機で帰京の予定で~す。

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プロフィール

  • 神奈川県・広沢寺の岩場から約10分の所に住む、関西系O型39歳。
  • バリエーションを志し、相模ACの門を叩く。1男1女パパで家族サービスとの両立が目下の悩み。

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