雑記: 2008年10月アーカイブ

先日谷川で起きた遭難事故の事故調査委員会に出席しました。
事故報告書の作成に向けての、メンバの登攀経歴、装備、各ポイントでの行動判断の根拠や意識などについての意見交換が議論の中心。

この日の議論では、ルート選定、撤退時間の設定、撤退方法の3つで、(結果として)判断を間違えてしまったのかなと感じました。

自分も悩んでいて、まだまだ満足出来ないポイントの一つとして、「登攀における『安全の確保』と『スピード』という相反する項目を一つの山行のなかでいかにバランスさせるか。判断基準をどこに置くか。」があります。

安全を過度に重視する余り、登攀時間が長引けば危険。でも一方では、時間がもったいないからと言って、支点とばしまくって思いっきりランナウトするのも危険だし。安全に帰還するためには、もちろんこれらは両立させなければならないんだけど、両立させるためには3つの選択肢があるのかなと考えてます。

(1)安全マージンを増やす:確実に登れるグレードを上げ、ルートファインディング能力を高める。
(2)スピードのマージンを増やす:登攀スピードを上げ、ビレイ点での無駄な動きをなくす。
(3)両立できなくなりそうな時点で撤退する。

僕自身、まだアルパインクライミングの入り口に立ったばかりで、山行のたびに反省ばかり。
1つ課題が解決すれば、2つ新しい課題が出来てしまう状態。
いつになれば、自分が納得できるクライミングが出来るようになるのかなぁ。
まぁ、あと25年あるし、ゆっくり考えよっかね。

       こちらもどうぞ

今週は月曜からずっと風邪。

月曜日は、発熱で寒け、のちのど激痛、会社休み
火曜日は、のどの痛み、のち鼻水、午後出社
水曜日は、小康状態、例会のため定時上がり
木曜日は、鼻水、のち咳、身体がだるくて定時上がり
金曜日は、ひどい咳、のちひどい鼻水、娘もダウン、会社休み

と、今週は、♪ちゅらちゅらちゅら、ちゅらちゅらちゅらら~、ロシア民謡さながらの一週間でした。

普段はめったなことで風邪引かないのに、今回は風邪の症状を総ナメ、5冠王です。
身体に力が入らない・・・来週はみとさん&こうきくんとの親子コラボ山行なのに、とほほ~。

でも、ここで身体に一気に免疫をつけて、この冬、特に週末(笑)は乗り切ろう!

       こちらもどうぞ

毎月第4水曜日は、相模ACの第2例会の日。

今日は「搬出」の勉強会と、10/11~12に起きた谷川・2ルンゼの遭難経緯報告の2つがテーマ。

搬出の勉強会は、実は久しぶりで、だいぶん忘れてしまっていることに愕然としました。搬出などの普段使わない(方が良い)「防御面」の技術は、クライミング技術自体のような「攻撃面」の技術とは異なり、定期的な訓練が必要だと痛感しました。

谷川・2ルンゼの方は、僕も留守宅(在京)本部として、遭難対策の手伝いをさせてもらいました。

2ルンゼは、深く切れ込んだルンゼがチョーかっこ良く、実は僕も狙っていたのでした。なので、ブログや「日本登山体系」、絶版になった「谷川岳の岩場」などで、下調べをしてたところだったので、計画書が出たときは、「先を越された~」って感じでした。もともと谷川・一ノ倉沢でもあまり登られていないルートで、情報も少なめだったので、会の仲間がどんな登攀をするのか、とっても気になってました。

結果としては、ルートは完登したものの、気象条件の悪化のため懸垂下降を決断、しかし、スタックしたロープが回収不能になり、行動不能のためテラスでのビバーク、さらに翌日も雨だったため進退窮まって、救助要請という残念な結果になってしまいました。ただ、ケガもなく無事に下山できたことが何よりも良かったです。

昨日の報告会では、リーダーと関係者からの経過報告と、リーダーへの事実関係の確認が中心でした。詳細は割愛しますが、支点を確実に取っていたことで、当初の計画より登攀時間がかかりすぎたことから、もう少し早めに撤退の判断をすべきだったのではという意見が多かったです。

今回に限らず、遭難時の反省会でいつも感じるのですが、遭難した当事者をいかに攻撃せずに、ニュートラルな立場で危険行為のみを純粋に抽出・反省し、組織の糧とするか・・とても難しいです。

今回の報告書を読みながら、もし仮に自分が同じ日に同ルートに登っていた場合、自分だったらそれぞれの局面でどのような行動をし、いかに判断したか・・・、色々考えさせられました。

今回は、幸いにもリーダの携帯がNTTドコモだったため、パーティと携帯メールでのやりとりが可能だった(メンバのAUは圏外でした)ので迅速な救助体制に移ることができて非常にラッキーでした。

在京(留守宅)本部を担った立場としては、パーティのリーダにメールで細かな質問するも、なかなかこちらの意図通りの答えを返してもらえなかったりと、机上のお勉強どおりにはいかない部分も多くて良い経験をさせてもらいました。

僕も来年は2ルンゼにチャレンジ!パートナー募集しまっす。

       こちらもどうぞ

長男の小学校のクラスメイトのお父さんが帰宅直前、自宅の目の前でバイクにはねられて亡くなった。飲み会の帰り、タクシーを降車して、道のすぐ反対側にある自宅に帰るために道路を横断した際の事故らしい。

中学校の先生をされていて、地区のバスケットボールの顧問をするなど地域の活動にも積極的に取り組んでいた方だった。ご家族のことを考えるといたたまれない。

今晩、家族でお通夜に行ってきたが、斎場には数え切れないほどの中学生と地域のバスケットボールの小学生などでごった返しており、斎場だけでなく駐車場に入るための車で国道246号まで大渋滞、近隣の路地は完全に交通麻痺状態。結局僕は車を駐車できず、妻と子供だけが1時間以上待った末のお焼香となった。

それだけ慕われていた人だったのだろう。

息子さんは号泣していたという話を、長男から聞いて、自分を振り返らざるを得なくなった。
クライミングでは、常に死の危険と直面しているので、自分としては危険には最大限のアンテナを張って登っているつもり。だが、でも万が一の際に自分の家族はどうなるんだろう、子供の手がまだ離れていない今、親としての責任をどう果たしていけば良いのか等々・・・

多分正解は出ないと思うけど、深く考えさせられた出来事だった。

       こちらもどうぞ

タバコをやめて今日で6年になりました。

禁煙直後は、頭が全く回転しなくて、とても仕事にならず、思い切って仕事を休んで子供達とディズニーランドへ行きました。

禁煙して1~2年の間は、ちょくちょく吸いたくなることもありましたが、いまでは逆に匂いが全くダメになってしまったので、もう一生タバコをすうことはないでしょう。

実は、この日は相模ACに入会した日でもあります。

20代~30代前半は絵に描いたようなモーレツ企業戦士で、ピークの2年間は1日20時間労働が続きました。家族とはこの前いつ会ったっけかな?という状態。

当時は、健康には全く不安がなかったので、精神的・体力的には問題なかったのですが、ふと、そんな生活を続ける自分に疑問を持つようになって、しばらく休んでいた山に登ろうと。

選んだのは八ヶ岳の縦走。テントを背負って、夏沢峠〜硫黄、一旦本沢温泉に下り、登り返して、横岳~赤岳~真教寺尾根を辿るコース。

1泊ならまぁ余裕の行程のはず・・・が、喫煙で持久力が落ちていたせいか、赤岳への登りはまさに牛歩状態。5~10分登ってはタバコを1本吸いながら、息も絶え絶えになんとか美しヶ森まで帰り着いたというていたらく。あまりのヘタレぶりに、楽観的な関西系O型人間の僕も、さすがに凹みました。

これほど情けない山行は後にも先にもなく、これでタバコとサヨナラする決心をし、さらにもっと技術を高めたくて相模ACの門を叩きました。

子供も小さく、会社での期待される役割も大きくなってきているので、精力的にバリバリ登攀活動、というわけにはいかず、不良クライマー化していますが、自分のペースでこれからも続けて行ければ良いかなと思ってます。

       こちらもどうぞ

プロフィール

  • 神奈川県・広沢寺の岩場から約10分の所に住む、関西系O型39歳。
  • バリエーションを志し、相模ACの門を叩く。1男1女パパで家族サービスとの両立が目下の悩み。

2014年7月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

携帯用サイト

携帯からもアクセスできます!
QRコード