2:00起床。アルパインクライミングでもあるまいし、いささかクレージーな時間だが、昨日の歩きをみると、時間的に不安。
お茶漬けをかきこみ、北の空のペルセウス座流星群を眺めたりしつつ、3:35出発。白馬大池からの雷鳥坂は、だだっ広くて危険箇所はないので、明るくなるまでの30分間
、ヘッデンで十分歩ける。
<雷鳥坂にて>
<この時期は流れ星がてんこ盛り>
3時半に出発するパーティはさすがにいなくて、遙か遠くに2パーティのヘッデンがちらちらしているのみ。かなり風が強い。僕は涼しくて歩きやすいが、息子は寒いらしいので、雨具を着せる。
<稜線一番乗り>
<今日の行程は奥左の白馬鑓ヶ岳を下った鑓温泉まで>
ガレた稜線を30分ほどで、小蓮華山着(5:55)。崩壊が激しく、本当の山頂へは立ち入りを制限されていた。
<小蓮華山頂>
冬の西風と雪で削られた東西に非対称な稜線をのんびり進む。というか、小蓮華以降は、ゆうきが「足の裏がじんじんして痛い」と、ブーたれているので、コースタイムの倍くらいのペースに落ち込んでしまう。
おいおい、このままじゃ着かないぞ・・・
<こんな山行をできるのはあと何年かな・・>
ここでアクシデント発生。左足を捻挫してしまった。それもかなり強く・・
5年前の錫杖の帰りでも左足を捻挫したことがあり、当時の診断がII度の捻挫。今回も、そのときと同様、内出血と腫れを伴っている。まだ行程の半分も来ていないのになんてこったい・・
自慢にならないですけど、故障が多いせいか、テーピングはプロ級(?)なので、内返し捻挫用のスターアップとXサポート、フィギュアエイトを駆使して足首を固定。(スターアップとかっていうのは、テーピングの巻き方です。テーピングの巻き方はこちらのサイトが詳しいです。本ならこれがおすすめ。)
<イワギキョウ>
親が頼りにならないと気づくやいなや、自分が何とかがんばらねばと思うのか、ややペースが上がり、三国境(6:55)から白馬岳山頂までの登りもがんばっている。
<白馬岳への最後の登り>
<白馬岳山頂にて>
白馬岳以降はゆうきはダメダメ状態。10分で下りられるルートに倍の時間がかかり閉口・・
白馬山荘で昼食休憩を取って、靴を脱がせて休ませる。
今日は村営頂上小屋のテン場で泊まって、翌日大雪渓を下山する案を提案するが、息子はどうしても鑓温泉に行きたいと言う。どうやら、10日の大雪渓での落石死亡事故が気になっているらしい。まぁしょうがないか・・
この後、杓子・鑓の行程も全く歩けず「痛い痛い」のオンパレード。実際には自分に甘えているだけであることはわかっているのだが、ここは一つ「親の背中」を見せるか・・というわけで、けが人の自分が、ゆうきの分(約8kg)をダブルザック。テーピングをしているとはいえ、捻挫した関節がパンパンに腫れているので、合計30kg弱のボッカは正直つらい。
頑張る親の姿を見て、普段甘やかされた息子も何かを感じ取ってくれると良いけれど・・・
<へばる息子>
<ダブルザックも捻挫も何のその!オヤジ。>
そんなこんなで何とか、鑓ヶ岳山頂に到着(12:10)。ここからが下りでさらに足裏が痛くなるので、ますますペースが落ちることが予想される。再び、今日は天狗小屋に泊まることを提案するが、息子はやはり鑓温泉まで頑張りたいというので、それならということで、出発(12:30)。
<槍ヶ岳山頂にて>
案の定、ちょースローペース。谷沿いの風に乗って流れてくる鑓温泉の硫黄の香りをかぎながら、20~30分動いて5分休みをひたすら繰り返す。ゆっくり歩く方が疲れるんだけどなー、って言っても、もはや通じない。困ったもんだ・・
<休憩中に寝てしまう始末・・>
なんとかかんとか17:30に鑓温泉着。テントを張っていると途中で抜かされた親子連れ4人パーティ、2組の男女ペアパーティ、合計3パーティに「心配したよー」とねぎらいを受ける。まぁこの日の行動時間は14時間なので、疲れたよ・・・
ゆうきは足湯に直行させ、僕はソッコーで晩飯作り。晩飯の麻婆春雨を腹におさめ、風呂で暖まってテーピングをまき直し、長い一日が終わる。
ヘロヘロで1秒でも早く寝たいオヤジとカードゲームのUnoをせがむ息子とのコントラスト。テン場で遊ぶ元気が残っているなら、もっと昼間に頑張って歩け!とちょっとむっとして怒ってしまった。反省。
20:00就寝・・
こちらもどうぞ
最近のコメント