三ッ峠でアイゼントレ&アブミざんまい

久々の三ッ峠でアイゼン&アブミを堪能してきました。

僕以外の3人は一泊で、ボッカ&宴会&アイゼントレという予定です。僕は翌日用事があるので日帰りで合流させてもらいました。一応僕もガチャ類で20kg位に調整していきましたが、みんなはもっと重そうです。25~30kg位かな?

6時に自宅を出発し、御殿場周りで8時半に裏三ッ峠の駐車場へ。程なく道志みち経由のおの号も到着。道志周りの方が時間的に早いみたいだ。

身支度を済ませ、キャタピラーの跡で汚くなった道をたどり10時に岩場到着。まずはテン場確保ということで、地蔵ルートから伸びる尾根上に荷物をデポ。

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<テン場予定地にて>

一般ルート中央(IV+)、一般ルート左(IV+) (アイゼントレ)
まずはアイゼントレということで、一般ルート中央を門間さんにリードしてもらい、一般ルート中央と一般ルート左にトップロープを張ってもらう。本当は一般ルート右(III)で軽く足慣らしをしたかったというのが正直なところでしたが、他のパーティが取り付いていたのであきらめました。

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<一般ルート中央(IV+)をリードする門間さん>

● まずは、一般ルート左:門間、もりした、一般ルート中央:おの、たけのうちで練習。もりしたさんは今回がアイゼンクライミング2回目。トップロープではあるけれどIV+のルートをワンテンで抜ける。すばらしいです

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<アイゼントレ2回目とはとても思えない会心の登りのもりしたさん(一般ルート左(IV+))>

おのさんもシーズン初めのせいか、いつものようにサクッとはいかない様子。

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<一般ルート中央(IV+)の核心部(おのさん)>

僕もおのさんに続いてトライするが、確かに核心部でみんなが苦労していた理由が良くわかりました。右足のホールドの位置が少し悩ましい。去年の自分だったらきっとここで終わっていただろう・・・
核心を抜けた後は、少し手が細かく、軍手を脱ぎたい衝動に駆られるが、トップロープだし、メンタル面での弱さを克服することが今年の課題の一つなので、ここは気合で乗り切る。

● 交代して、今度は一般ルート左に取り付く。ぱっと見たところ一般ルート中央よりも悪そう。核心部は左に移動して抜けるのが明らかに正解っぽいが、バランスが悪くて手に負担がかかるので、右のクラックでレイバック気味に片手ずつレスト。手が回復したところで、左に移って立ち込み、ハイステップ気味に一気に右足に乗り込んで核心部は何とかクリア出来ました。どちらかといえばこちらのルートの方が面白いです。

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<一般ルート左(IV+)の核心部手前、頭のあたりが核心部(たけのうち)>

去年のアイゼントレはふくらはぎが完全にイッちゃってましたが、今年は反省を踏まえ、下界で前もって筋トレもしていたので、ふくらはぎは全く問題ありませんでした。

空間リッジ [2P] (IV/A2, IV)
午後は僕の「人工ルート行きたーい」オーラを感じ取ってくれた門間さんが、「アブミやりに行こうか」と誘ってくれました。ありがとうございます。アブミに関しては広沢寺の大ハングとナバロンの横の小ハングしか経験が無く、ゲレンデとはいえ本格的なアブミルートは初挑戦です。

いつもじめじめしている逆V字ハング [3P] (IV/A1, IV/A1, III/A1)、四段ハング [4P] (IV+/A1, IV/A1, IV/A2, IV+)が先日までの雨でシャワー状態だったので、乾いている空間リッジに行くことにしました。
空間リッジは中央カンテの10m程右にある、垂直に突き出た顕著なリッジで、下の写真の通り、非常に絵になる格好いいルートです。

第1バンドまでは特に問題なさそうなのでノーザイルで登る。さっきまでアイゼンを履いていたので、ラバーソールはまるで岩に吸い付くようだ。

●13:40 1P目(門間) 第1バンドを右に少しトラバースしたところにあるノッペリしたフェースから取り付く。あっという間に核心のハング取り付きまで来た門間さん、「ヌンチャクが足りないかもー」という9月の越沢バットレスでも聞いたセリフにアララと思いつつも、核心を抜けたらランニングを一本おきに飛ばしてビレイ点へ。さすが。

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<抜けるような青空の下、チョー格好良い空間リッジ。核心部のハングの手前の比較的安定したテラスにて(門間さん)>

14:00 続いてたけのうちのフォロー。A1の部分は見ていると簡単そうだったが、実際取り付いてみると、意外にアブミの掛け替えに時間がかかってしまう。ボルトの間隔も期待通りで、アブミの最上段に乗らなければ次のボルトには届かない。途中で1カ所アブミが回収しにくいところが有り、ハーネスにつなげたアブミ回収器(?)で回収。
お次の核心部(A2)を深呼吸しながら見上げる。広沢寺の大ハングで四苦八苦したシーンを思い浮かべながら錆びたリングボルトにフィフィを掛ける。ふと周りが気になって一般ルート方面と下を見ると・・みんな見てるじゃないですか。そう、誰が見てもここが核心部、ここは派手なパフォーマンスで格好よく決めたいところだが・・・既に息が切れてほとんど各駅停車状態。回収したアルパインヌンチャクを整理する余裕もない。伸ばされたアルパインヌンチャクをとりあえず外し、カラビナ同士を引っかけて岩に当てないようにするだけで精一杯だ。ハングの乗っ越しの所では完全に足ぶらぶら状態で巻き込みの姿勢すら取れないので、どんどん体力を消耗してしまう。このままだとかなりマズイ状態なので、ひとまずフィフィで休憩。腕の回復を見計らって核心部を抜けるが、既に体力を使い切った状態で、A1の単純な掛け替えもままならず、何とかビレイ点へたどり着く。
取り急ぎ回収したままの状態のヌンチャク、あきれ顔の門間さんがきれいに整理してくれました。ありがとうございました。自分はというと、とてもそんな余裕はありませんでした。「少し休んでからで良いですか?」なんて言ってはみたものの、時計を見ると14:30。門間さんが20分でリードしたピッチをフォローなのに1.5倍の30分もかかってしまいました。ショック。
これ以上時間をかけるわけにはいかないし、門間さんの「もうあと少しだよ」との言葉に励まされ気合いを入れ直す。

●14:10 2P目(たけのうち)
ここはフリーで行けるルートでしたが、一旦アブミを使ってしまうとフリーに頭を切り換えるのがすごく難しく感じます。門間さんにも「フリーの方が良いよ」と言われましたが、体力的にきつかったのに加え、人工でリードして技術的なダメ出しをしておきたかったこともあって、結局アブミで行きました。

2本目の支点だったと思うのですが、隣接して2つ打たれているハーケンの上の方のハーケンにフィフィを掛けたところグラッときて思わずビビる。人工は支点が命。もう一つのハーケンは大丈夫そうだが、2つが微妙に近くて下のハーケンだけにフィフィを掛けるのに苦労する。そして掛けてからさらに後悔する。ハーケンやRCCなどの穴の小さい支点に先にアブミを掛けて占有してしまうと、ランニングを取れなくなってしまうことをすっかり忘れていた。(やっぱり人工でリードしておいて良かった・・・)

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<空間リッジ2P目、この辺りまでアブミに頼ってしまう(たけのうち)>

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<空間リッジ2P目、凹角内のビレイ点(懸垂支点)にて(たけのうち)>

凹角に入った所あたりからボルトの間隔が遠くなってきたので、フリーに切り替えて上まで抜ける。

その後門間さんは当然のごとくフリーで難なくフォロー、15:00頃、終了点で握手を交わしました。下を見ると高度感120%、気分爽快です。いやー本当に良い経験でした。自分なりに燃え尽きて大満足。

時間短縮のためのパワーと技術の向上が当面の課題ですね。人工登攀の当面の目標にしている4段ハングに、少しは近づきつつもまだまだ遠いことを痛感しました。脱ゲレンデめざして鍛錬あるのみです。

※各種のルート図集では、ハング出口のボルトが「抜けている」とか、「抜けそうなので注意」と書いてありますが、門間さん情報によると今はちゃんとした支点があるそうです。

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<三ッ峠での人工登攀の目標、4段ハング>

冒頭にも書いたとおり、僕だけ日帰りなので、後ろ髪を引かれる思いで心地よい疲労感とともに帰路につきました。翌日は皆さん亀、草溝、地蔵の各ルートを登ったとのことで、各々充実したクライミングになったようです。

全ての写真集はこちらからどうぞ。

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プロフィール

  • 神奈川県・広沢寺の岩場から約10分の所に住む、関西系O型39歳。
  • バリエーションを志し、相模ACの門を叩く。1男1女パパで家族サービスとの両立が目下の悩み。

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