冬壁始め@八ヶ岳(2日目)石尊稜

八ヶ岳2日目です。

 

前の晩から断続的に突風と雪が天幕をたたき続けるなか、3:30起床。

トイレに起きるとしんしんと雪が・・・

081130-01.jpg

 

鉱泉から硫黄に向かうトレースも完全に消えてしまっています。

081130-02.jpg

 

今日は、長年狙っていた某ルートをようやく攻略できるか・・・と思いきや、この雪で風も強いので、某ルートは厳しいと判断、代替として、石尊稜に行くことに決めました。

5:30赤岳鉱泉発。

 081130-03.jpg

 

中山乗越に向かって10分ほど歩き、鉄の橋を渡ってすぐ、開けたところから登山道が森に入る直前の沢に入ります。

 081130-04.jpg

 

沢をひたすらラッセル。膝くらいかな。

 081130-05.jpg

 

最初の顕著な二俣を右、次の二俣は左の三叉峰ルンゼに入りました。

ほぼ垂直なルンゼをダブルアックスを駆使して駆け上がると取り付き着。

狭いリッジを下部岩壁まで。コンテでも行けそうだけど一応スタカットで。

 081130-06.jpg

 

下部岩壁(けんじょうさん)

下から見ていると緩傾斜で余裕そうに見えるんだけど、けんじょうさん苦戦。気休めのチタンハーケンを打って突破。

 081130-07.jpg
<下部岩壁中央をリードするけんじょうさん> 

 

081130-08.jpg
<11月なのに雪多すぎ・・>

 

フォローしてみてけんじょうさんが苦戦していたのをチョー納得。

凹角の抜け口がかなりシブイ。雪のためホールドも甘く、抜け口の一歩が思い切れない・・・

けんじょうさんの打ったハーケンでチョンボしようと手をかけたら、やはりスポッ。緩斜面なので全体重をかけてたら、ケガしているところでした。

チョンボ禁止との神のお告げにしょうがなく(かろうじて)フリーで突破。

 081130-09.jpg
<下部岩壁をフォローする僕>

 

岩壁を過ぎるときれいな雪稜をコンテで進みます。やっぱコンテは早い。あっという間に、上部岩壁取り付きに到着しちゃいます。

左からコールが聞こえます。小同心クラックのようです。赤岳鉱泉にはクライマーが大勢いたにもかかわらず、今日のこの状況のなかで、横岳西壁にいる変態パーティは、我々とその小同心パーティのみのようですね。 

上部岩壁をマタギさんが凹角からから抜けて、その後の簡単な凍った草付を僕がリッジまでリードして上部岩壁終了。

 あとは氷化したガリー沿いに石尊峰まで駆け上がり堅く握手。

 081130-10.jpg
<石尊峰にて>

 

凍ったまつげが重いです。

だけど、もっと悲惨なお方が、下の写真の左下に写ってます。

081130-11.jpg

 

拡大すると・・・地蔵岳のお地蔵さんです。わかります?

顔からエビのしっぽが生えています。かなり悲惨す。

 081130-12.jpg
<地蔵のお地蔵さん>

笠地蔵のオジイみたく、ゴアの雨具でも着せてあげれば、今頃我が家も食べ物で一杯だったのでしょうが、このときはそこまで気が回りませんでした。

 

地蔵尾根を駆け下りて、登山道から石尊稜への分岐まで戻ってきたところで、夕焼けに映える大同心が!残念ながら、コンパクトデジカメでは上手く撮れませんでしたが、実際には青空にきれいなオレンジで浮かび上がっていました。

081130-13.jpg
<夕焼けのなかの大同心>

 

16:00鉱泉着。残業しているテントは我々と小同心パーティのみ。

  081130-14.jpg

 

朝ご飯の残りを温め直して食べていると、隣のパーティも帰還してきた様子。
ガチャの受け渡しを済ませてテントをたたみ、17:00鉱泉を発ちます。

もうあたりは薄暗く、ヘッデン下山です。
3人とも疲れていたのですが、早く下りたい一心で、3人とも無言。
やまのこ村まで1時間で一気に駆け下りました。

 081130-15.jpg
<やまのこ村にて>

 

今回は、足の揃ったパーティだったので、かなり欲張った行動ができました。
僕の計画に快くつきあってくれたメンバーに感謝感謝です。 

某ルート、来年リベンジしますよ!

       こちらもどうぞ

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 冬壁始め@八ヶ岳(2日目)石尊稜

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://takenouchi.to/mt/mt-tb.cgi/199

コメント(7)

どれも美しい写真ばかりですね。特に大同心頭
の夕焼けは秀逸。
でもこの美しさとは裏腹に厳しいクライミング
でした。顔面を叩きつける小雪まじりの強風、
岩にべったり張り付いたベルグラ、深い新雪
のラッセル。入門コースと言われる石尊でも
冬壁はかくも厳しく変貌してしまう。
以前ピーカンの1月下旬に登ったときとは
別ルートの印象です。
でもその分充実感いっぱいの山行でした。
うるさいオッサンをリードしてくれた
若きリーダーたけちゃんに感謝。
追伸
ウワサのみとぴーさん、石尊登ってるんですね!
スゴっ!

とても11月とは思えないでしたね。冬山での一つ一つの判断の難しさを再認識した山行でした。
若輩リーダをサポートしていただいたマタギさん、けんじょうさんには感謝感謝です。
またつきあって下さ~い!

32mm hermes belt 冬壁始め@八ヶ岳(2日目)石尊稜へのコメント投稿 : くらくらクライミングシアター mobile ver.
hellenic hermes bags http://www.hjensen.com/images/hellenic-hermes-bags-norway-hermes-handbags-9793.aspx

mbt anti shoes outlet 冬壁始め@八ヶ岳(2日目)石尊稜へのコメント投稿 : くらくらクライミングシアター mobile ver.
MBT Ema Shoes http://www.biomimicrychicago.org/mbt-ema-shoes-c-4.html

hermes website service くらくらクライミングシアター mobile ver.
2014 hermes handbags http://www.severins.dk/hermes-handbags-dark-blue-2014-hermes-handbags-6657.asp

mbt shoes outlet sale くらくらクライミングシアター mobile ver.
MBT Shoes Nafasi http://www.fortyfourth.us/mbt-shoes-nafasi-c-56.html

mbt shoes sale john lewis 冬壁始め@八ヶ岳(2日目)石尊稜へのコメント投稿 : くらくらクライミングシアター mobile ver.
MBT Habari Shoes shopping http://www.biomimicrychicago.org/mbt-habari-shoes-c-8.html

コメントする

プロフィール

  • 神奈川県・広沢寺の岩場から約10分の所に住む、関西系O型39歳。
  • バリエーションを志し、相模ACの門を叩く。1男1女パパで家族サービスとの両立が目下の悩み。

2014年7月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

携帯用サイト

携帯からもアクセスできます!
QRコード

最近のコメント

スポンサー